1. 幼い頃からの夢
私は,幼い頃から大きな夢を持つ事が好きな子でした.
✔ 薬剤師になる
✔ 外国で暮らす
✔ 研究する
幼い頃から,仕事に真摯に向き合い,家庭ではたっぷりの愛情を注いでくれる両親をみて育ちました.
やりたいことはいつもやってみなさい,とやりたいと言ったことは絶対に否定せず,私がやりたいことならばと支援を惜しまず,自由にのびのびと育ててもらい,ここまで来れました.
掲げた3つの夢のうち,どれか1つだけに絞る事が出来ず、でも合わせるととても大変そうで,どれかを諦めなければいけないのか...と思ったこともありました.
でも,私は,これらの夢をずっと口にして周りにも公言し,『なぜこの夢が私にとって大切なのか』を伝えてきました.そして,自分なりに考えたプランは3つでした.
Plan1. 薬剤師として働いてお金を貯め,海外の大学院に留学する.
Plan2. 日本で大学院進学し,学位取得後,研究者として働く.
Plan3. 海外の大学院に進学して学位取得,研究者として働く.
このプランを考えていた学部生の時,海外の薬学教育・薬剤師に興味があることを知っていた父が『薬学生・薬剤師のためのヨーロッパ海外研修』の案内を私に持ってきてくれました.
見学できたのはドイツ・イギリスの大学・薬局・病院の施設で,フランスにも観光に行けるという,私にピッタリのものでチャンスだ!と思い,すぐに決断しました.
さらに,私は当時興味を持っていたイギリスのロンドン大学で臨床研究されていた日本薬剤師の方を見つけて,コンタクトを取り,研修旅行中になんとか話を聞かせてもらえないかと直談判しました.
快諾いただき,旅行中のフリータイムを利用してお話を伺いに行きました.
そこで,実際の留学生活や,生活・留学に必要な費用,その方がどのような準備をしてここまできたのかなどなど,知りたかったことを全て聞きました.
そこで,課題やギャップが生まれました.
《課題》
・イギリス留学はお金がかかる.(学費+生活費)
・臨床の研究であるため,ある程度の臨床経験が必要(なくても良いとは言われたが,自分はあったほうがいいなと感じたので)
・留学に必要な英語スコアはかなり高いレベルである
つまり,留学のための多額の費用を稼ぐために臨床で薬剤師として働くと同時に,英語の勉強もしっかりとやらなければいけない.しかも,何年で貯められるかはお給料によって変わります.でも,お金の事だけを考えて就職先を選ぶのは抵抗があったので本当に悩みました.
《想像していたこととのギャップ》
・イギリスは1年間で大学院修了が可能であること
・そのために,非常に忙しい毎日になること
当時の私のこのプランの目的で大切にしたかったことは《学位取得》と同時に《海外生活を楽しむ》ということでした.幼いころに1年間海外生活の経験がありましたが,四季をやっと体験して帰国.ということもあり,2年くらいは行って生活も楽しみたいと思っていたので,ここでも悩みが深まりました.
でも,Plan1を遂行するために必要な情報はしっかりと収集できました.
次に,Plan 2. 日本で大学院進学し,学位取得後,研究者として働く.
この流れは,おそらく多くの研究者が辿る道で,学位取得後はポスドクとして海外の大学や研究機関で研究をする事を漠然と考えていました.
日本の大学院に進学するというのは,その時点では1番すぐにできる現実的なプランでした.
しかし,問題が1つありました.それは,研究者として成功することは非常に難しく,さらに,海外でポスドクのポジションを見つけること,ポスドクとして働いていくことが大変なことは,色々な話を聞いて分かっていました.しかし,その覚悟は私にまだありませんでした.
そして最後のPlan 3. 海外の大学院に進学して学位取得,研究者として働く.
これは,全ての授業を英語で受ける事への覚悟がまだありませんでした.そんな大変な事は自分にはできないと感じていました.
そこで,Plan 1.で行こう!考えて計画を詰めていました.
2. 人生最大の挫折
その後,6年生で卒業が決まり,初めての薬剤師国家試験を受験しました.
しかし,合格できず,その年に薬剤師として働くことができなくなりました.
私が受けた第99回薬剤師国家試験は,全国的に合格率がガクンと下がった年でした.
それまでは全国の平均が第97回 88.3%, 第98回 79.1%と,約80%の合格率でしたが,第99回は難易度が高く合格率が60.8%と例年と比べて2割も下がりました.(6年制国家試験では,現在までもこの年の合格率が一番低いです)
それまでの人生は上手くいっていたのに,歯車が急に狂いだしたという感覚でした.
ただし,日本の薬剤師国家試験は,受験資格があれば何度でも挑戦できます.
だから,そんなに落ち込まなくても,1年後にまた挑戦すれば良い話なのですが,私が大打撃を受けたその核たる理由は,
私がそれまでの時点でかなり細かいプランを決めていたことは,
《この薬剤師国家試験に受かる》ことが前提にあったからです.
なので,ここで1年間を失うということは,その後のプランがすべて変わるということを意味していました.
3. 自分のことをどれだけ知っていますか?
ここで重要なことは,《基礎・基本・ベース》がしっかりしていなければ,その上に積み重なるものはいとも簡単に崩れてしまうということです.
先日,学んでいるNLP マスタープラクティショナーの講義中に,コーチングの実践があり,私はクライアント役に立候補しました.
私は自分が書いた目標計画を元に,コーチ役の同期にコーチングをしてもらいました.
そこで,私は自分の目標設定パターンに今日お話しした《人生最大の挫折》と同じパターンを見つけました.
《基本・基礎・ベース》となる目標が叶っている前提で,また大きな目標を先に掲げてしまっていました.
やりたいこと,叶えたい夢,大きな目標があることは良いことだと思います.
でも,それを叶える《基本・基礎・ベース》の準備(計画)は本当にできていますか?
私のように,1度大きな挫折を味わったにも関わらず,また同じ事を繰り返している人がいるかもしれません.
人生の挫折を経験して,
・夢や目標を諦めたかもしれません.
・目標としていたことが本当に得たいものではないことに気づいたのかもしれません.
・そこまで叶えたいことではないことが分かったかもしれません.
でも,もし,本当に自分が得たいと思っている目標や夢があって,自分のパターンに気づかいていなければ,どこかで同じ経験をすることになるかもしれません.
もし,
『あ,まただ...』『なんでいつも上手く行かないんだろう..』『こんなにちゃんと計画立てているのに,どうしてダメになるんだろう』...
そういう経験があれば,コーチングは効果的かもしれません.
自分自身にしっかりと向き合い,これからの人生をより楽しく,より良いものにすることは、コーチングによって叶えられるかもしれません.
私自身,このような方の役にたてるNLPコーチングのスキルを山崎千夏さんより習得していますが,コーチングの募集は少し先になります.
でも,私と同じく山崎千夏さんからNLPコーチングを学んだ卒業生たちが沢山います.
もし興味があれば,検索してみて下さい.
最後までお読みいただきありがとうございました.
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