1.これまでの経歴
私はこれまで,大学・大学院で自分の好きな勉強・研究に勢力を注ぎ込んできました.
そして,色々なご縁があり,海外への留学を経験した後,大学の教員として従事してきました.
しかし,私の人生は,決して順風満帆ではありませんでした.
幼い時から夢だった薬剤師になるために,薬学部に入学し,6年間必死で勉強しました.
なのに,6年後に待ち受けていたのは人生最大のピンチ.
無事に卒業が決まり,初めて受けた年の国家試験は,例年になく低水準の合格率を記録し,私は1度目の国家試験に落ち,私の人生プランは白紙になりました.
順調にいっていた人生が,音を立てて崩れていきました.
これからの人生どうすればよいのか?と激しく落ち込みましたが,家族や周りの人から支えられて立ち上がり,もう一つの目標であった研究をしたいと大学院入学を目指しました.
大学院入学後からは,研究に没頭すると同時に国家試験の勉強もしながらの忙しい日々でしたが,
予備校に通うことなく,1年後に薬剤師国家試験に合格し,その夏からはカナダへの研究留学が決まっていました.
1度白紙に戻ったことには意味があったのだと,強く感じました.
海外での生活は想像以上の楽しさで,開放的な環境で毎日に感謝の日々でした.
しかし,逆に研究は想像以上に大変で,完璧主義者で,新米研究者の私には厳しい環境でした.
憧れと現実のギャップ,大変さを痛感しました.
それでも,絶対に諦めたくないと,様々な行動・アクションを自ら選択して研究留学が充実したものになるように努力を重ねました.結果,研究留学中に学会への参加や論文の執筆にも携わることができ,本当に色々な経験を積むことができました.
2年間の研究留学を終え,日本に帰国してからは,生活リズムを日本式に戻すことに苦労しました.自由な風習のカナダと,型にハマった習慣を好む日本に少しづつ順応していきました.
そんな中で,留学先のラボと日本で所属する研究室と連絡をとりながらの共同での論文編集は困難と労力を必要とするものでした.
プレッシャーとストレスで,うつ病直前まで追い込まれ,毎日悶々と,うつうつとした日々に飲み込まれそうでした.
それでも,諦めることなく自分のその時できることを最大限行うことで,最終的に論文投稿を経て,大学院を無事に修了し,博士号を取得することができました.
2. 転機
お声がけを頂き,大学院を無事修了してから大学に残ることになりました.
若い学生さんに直接私の経験を伝え,研究や学習の指導をできる立場になりました.
でも,
私は【今のままの自分では,必ず潰れる時が来る】と自分自身に危機感を覚えていました.
これからの人生で,また大きな挫折や不安,葛藤がある時に,家族の支えが無ければ生きていけない人生は,自分が本当に歩みたい人生ではないと思いました.
そこで,様々な自己啓発本を読んだり,心理カウンセリングも受けましたが,何も変わらない日々に悶々としていました.
そんな時に出会ったのがNLPでした.
・コミュニケーション能力を高めたい
・もっと人間関係を良くしていきたい
・自分自身をもっとよく知りたい
・他人からの影響を受けないで,自分軸で生きていきたい
・不安や悩みを早く自分で解決できるようになりたい
こんな想いで学び始めたNLPでしたが,同時に,NLPコーチングも学んでいました.
3.コーチングへの想い
私が大学に残った最大の理由に,
どんなに大変なことがあっても,諦めずに進み続ければ必ず開くドアがあり,人生に選択肢は沢山あるのだということを若い世代に伝えたいという思いがありました.
近年の社会では希望する就職先に入れなかったり,大学で留年したり,資格試験に何度が挑戦する必要があったりする人を目の当たりにしてきました.
そして,私のように心がボロボロになってしまう人が沢山いるのではないかと感じることもありました.
やるべきことは沢山あるかもしれない,痛い自分をみなければ現状から脱出するのは難しいかもしれない.
でも,選択肢が広がることで世界が広がり,想像していなかった幸せな人生を送れる可能性は誰にでもあると思います.
そんな人生の選択肢の広げ方を1人でも多くの人に気づいて欲しい.
医療に従事する資格をもつ者として,
みんなが心から健康であるために私にできることの一つとして,コーチングを提供します.