アポスティーユってご存知ですか?私は、聞いたことはありましたが、実際に提出を求められた時に、それがどういうものなのか、どうやって取得できるのか?全く分かりませんでした。
1.アポスティーユって何?
外国機関に日本の公的な書類を提出する際は、公印確認かアポスティーユのどちらかが求められるそうで、どちらかというのは提出先機関によって違うそうです。ただ、どちらも日本の官公署,自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明なので、提出先に確認するのが間違いと思います。
ハーグ条約加盟国〜Hague Conventionであれば、このアポスティーユ認証を取得することで、その国(私であれば日本政府)の外務省:Ministory of faoreign affairの『お墨付き』がありますよ。間違いないですよ、という証明になります。
私が今回提出を求められたデンマークは、ハーグ条約加盟国で、私が独身であることを証明するために、戸籍謄本のアポスティーユ認証〜Family register with Apostilledが求められました。
2.アポスティーユ認証でどうやるの?
『アポスティーユ認証』とひとくちにいっても、簡単なものではありませんでした。
なぜなら、『公文書』と『私文書』でその扱いが大きく変わるからです。
1.戸籍謄本(公文書)のアポスティーユ :
公文書とは、政府や官庁、地方公共団体の公務員が職務上作成した文書、つまり、私でいうと市役所で発行してもらった戸籍謄本がこれにあたります。
この公文書のアポスティーユは、『1.外務省で直接アポスティーユを取得する。』必要があります。 これは、直接窓口での受付も行っていますが、郵送でも受け付けてくれます。→詳しくは外務省HP
※ 郵送だとアポスティーユされた書類が手元に届くまでに1週間以上かかります。
※外務省の本省は東京ですが、大阪に大阪分室という場所があります。東京は非常に忙しいからなのか、大阪のほうが早く処理してくれる場合もあるようです!(私がそうでした!!)
2.戸籍謄本の翻訳文(私文書)のアポスティーユ:
戸籍謄本の翻訳文は、私文書にあたります。 公文書以外の文書を私文書といい、そのうち、作成者が署名又は記名押印をしたものが私署証書と言われるそうです(Wikipedia)。
この私文書のアポスティーユは2種類あります。
① 翻訳後に、公証役場に持っていき、公印の押印、さらに公証人所属の法務局で公証人押印証明をもらい、それを外務省にてアポスティーユしてもらう。
※埼玉,茨城,栃木,群馬,千葉,長野,新潟及び静岡の8県の公証役場であれば、公証人の認証と法務局による押印証明を一気にもらえるようです。
②翻訳後に、東京・神奈川・大阪の公証役場(限定)に持っていき、公証人の認証,法務局の公証人押印証明及び外務省の公印確認またはアポスティーユを一度に取得する方法。
*これをワンストップサービスというようです。
3.沢山ある中で、どの会社に頼めばいいの?:
一般的な翻訳会社に行ってもらえるのは、『2』の私文書のみのようです。
この、私文書のアポスティーユのみでOKな国もあるそうですが、『1』の公文書のアポスティーユも必要な国もあるようです。
デンマークでの書類には、『1』と『2』の両方を提出が必要でした。デンマークを始めとする北欧諸国では、両方を求められることが多いそうです。
戸籍謄本そのものに対してアポスティーユを取得するのは、基本的には本人である必要があります。
もし、北欧諸国で『1』『2』の両方が必要な場合で、一般的な私文書のアポスティーユを請け負っている会社に頼むのであれば、自分で郵送か持ち込みで外務省に公文書と必要書類を提出し、自身で公文書のアポスティーユを取得して、それをさらに翻訳会社にて私文書のアポスティーユまで行ってもらえば、準備できるはずです。
もし、時間に余裕があるならば、外務省でアポスティーユをもらうことは《無料》なので、ご自分でやるとがコストは抑えられます!
ただし、旅行代理店、弁護士、行政書士、及び司法書士などは委任状があれば依頼人の代わりに申請を行うことができるため、これらの業種の方がいる事務所であれば、『1』の公文書のアポスティーユ取得から『2』の私文書のアポスティーユまでをすべて行ってもらえる場合があります。
その場合、送るのは戸籍謄本だけです。
私は、結婚について調べ始めてから、当日まで1ヶ月と、非常に急いでいたので、全てを行政書士の方にお願いする方法をとりました。お値段ははりましたが、全てを1週間強で行ってもらうことができました。ちょっとトラブルがあったのですが、それがなければ1週間かからなかったかもしれません。
今回は、ここまで。私自身が複雑でよく分からなかったアポスティーユについてでした。
0コメント